2016年10月
この秋、あい・ぽーとは13回目の誕生日を迎えます。親も子も笑顔が輝くために、地域のみんなで子育てを応援しようという基本理念のもと、私たちに何ができるのか、試行錯誤の日々でもありました。迷いもたくさんありました。でも、その道のりがとても大切だったと今、改めて思います。先日、面白い本に出会いました。天才棋士の羽生義治氏と脳科学者茂木健一郎氏の対談ですが、コンピューターに将棋を指させる時には、あらゆる手を検索して常に勝つことを考えるプログラムを作るのだそうです。でも名棋士たちは必ずしも勝つことだけを目指して指しているわけではない。むしろ、いかにして前例とは異なる形にしようかということを考えているとのことです。時には失敗も寄り道もあることでしょう。でも、そこから新しい何かが生み出されるということです。あい・ぽーとのこれまでの道のりもそれに近いものがあったかもしれません。親子に本当に必要なものは何か、前例はないけれど、だからこそ新しい意味あるものを創りたいとスタッフが懸命に取り組んできた道のりでもありました。これからも試行錯誤を重ねるかと思いますが、親子の皆さんに喜んで頂ける何かを常に探し続けていきたいと、スタッフ一同、心新たにあい・ぽーとの誕生月を迎えております。
施設長 大日向雅美