2015年11月
秋たけなわとなりました。さわやかに晴れたある休みの一日、衣替えをしてみました。夏物と冬物との選手交代です。夏物を畳みつつ、冬物のしわを伸ばしたりして、久しぶりにのどかな時間を過ごしました。そんな折も折、畳む手間を省くことを、ある家電メーカーが検討していることがテレビのニュースで放映されていました。洗濯機が衣類を洗ったり乾燥したりするだけでなく、なんと畳むこともするようなるのだそうです! 現段階ではTシャツ1枚畳むのに15分前後かかるそうですが、もっと短時間で仕上がるように2,3年先の実用化が目指されているとか。忙しい現代人にとって、畳むという作業は確かにしんどいものです。でも衣類を丁寧に畳む作業の良さも捨てがたいものがあるのではないでしょうか。子育ての頃には、娘たちがベッドに入った後、着ていた洋服を畳みながら、その小ささに思わず愛おしさを増したことも良い思い出です。便利さを追求するだけでなく、時にはひと手間かけることも日々の暮らしを豊かにすることもあるかも知れないのに・・・・と、秋の夜長にそんなことをふと考えたりしています。
施設長 大日向雅美