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2011年1月

「お母さん、雪の降る夜に私を生んで下さって有り難う。もうすぐ雪ですね」(51歳男性)。福井県丸岡町が企画した「日本一短い母への手紙」の中で、最優秀賞に輝いた作品です。命を授ける母の存在に究極の美を求めようとする心情が「雪」に込められています。また私の友人は、長女が生まれた日の朝、眼下に広がった銀世界の中に見たイメージから、「藍」と命名しました。雪の白さは、日常の煩雑さを覆いかくし、捨て去ることで、新たな気づきを持たらしてくれるのかも知れません。

今年は「断捨離」という本もベストセラーになりました。余分なものを捨て去り、シンプルな生き方を目指す中で、見えてくる大切なものは何でしょうか? お子さんの目の輝き? あなたを見守り支えて下さる周囲の人々の笑顔? 今年一年、育児に仕事に励んだ自分の努力?今年一年を振り返って、さまざまに感謝の思いを持てますように・・・・。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

施設長 大日向雅美