2009年1月

「どんな時に子育てを辛く思いますか？」と尋ねたある調査結果に、「公共の場や人前で、大声で泣いたり、ひっくり返ったりして、言うことを聞いてくれない時」と回答する母親が4割近くいました。「一日中、育児や家事に追われて心身ともに休まる時がない」と並んで、周囲の眼差しを気に病む回答が上位を占めていて、改めて「今どきの」母親の気苦労が思われました。「今どきの･･･」と言われる時は、大概「しつけ一つできない」等々、母親批判の言葉が続きます。そうした周囲の眼差しを感じて、泣き騒ぐ子どもを、びくびくしながらなだめているのでしょう。

でも、子どもは泣いたり騒いだりして、周囲に迷惑をかけながら、育っていくものです。「うるさくして、すみません」「いいえ、子どもはそんなもの。お母さん、大変ですね。よく頑張っていますね」・・・こんな言葉が交わされる地域でありたいと思います。

2008年の締めくくりは、残念ながら未曾有の経済危機のニュース一色です。暗い話題が続いていますが、そんな時だからこそ、人と人とのぬくもり、やさしさを大切にしあいたいと願っています。どうぞ良いお年をお迎えください。